イラン、英仏独と核協議=国連制裁復活、交渉継続へ 2025年07月25日 21時42分
【イスタンブール時事】イランと英仏独は25日、核問題を巡る外務次官級協議をトルコのイスタンブールで開いた。英仏独は8月中に核開発制限に向けた進展がなければ、2015年の核合意で解除されたイランへの国連制裁の再発動を警告。イランのガリババディ外務次官は協議後、X(旧ツイッター)で、今後も協議継続で一致したと明らかにした。
核合意では、イランが違反すれば制裁を復活できる「スナップバック」と呼ばれる規定が設けられた。当事国が合意不履行を国連安保理に通告し、「制裁解除の継続」を認める決議が採択されなければ制裁が再び発動される。規定は10月中旬に期限が切れる。
ロイター通信などは、イランが国際原子力機関(IAEA)との協力や対米交渉を確約することを条件に、英仏独がスナップバックを発動できる期限の6カ月延長を提示する可能性があると報じた。
ガリババディ氏は「スナップバックを含めてわれわれの原則的立場を説明した」と指摘。協議では双方が出し合った具体案を検証したという。「真剣で率直に話し合った」と述べたが、進展があったかは言及しなかった。