パウエル議長、解任不要=FRB改修工事を視察―米大統領 2025年07月25日 05時59分

米連邦準備制度理事会(FRB)本部の改修工事現場を視察するトランプ大統領(左)とパウエルFRB議長=24日、ワシントン(AFP時事)
米連邦準備制度理事会(FRB)本部の改修工事現場を視察するトランプ大統領(左)とパウエルFRB議長=24日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は24日、連邦準備制度理事会(FRB)本部の改修工事現場を視察後、記者団に対し、パウエル議長を解任する「必要はない」と明言した。「パウエル氏は適切なことをするだろう」と述べ、FRBの利下げに期待感を示した。
 トランプ氏や政権は、FRB本部の改修工事費用が当初計画を大幅に超過していると主張し、問題視していた。現場視察にはパウエル氏も同行した。米大統領が、独立性堅持に努めるFRBを訪れるのは異例だ。
 トランプ氏は、この日のパウエル氏との話し合いに関し「極めて生産的だった」と言及。パウエル氏から「米国(経済)が非常にうまくいっているとの説明を受けた」と明かした。
 一方でトランプ氏は「金利は低下する必要がある」と改めて持論を展開。パウエル氏の利下げ判断が「若干遅過ぎる」と注文を付けるのを忘れなかった。 

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