米豪主導で大規模軍事演習=19カ国参加、中国をけん制 2025年07月13日 14時25分

【シドニー時事】米国とオーストラリアが主導する大規模な合同軍事演習「タリスマン・セーバー」が13日、豪東部などで始まった。日本を含め過去最多の19カ国から約4万人が参加。同志国の幅広い連携を示し、インド太平洋で軍事的動きを活発化させている中国をけん制する狙いがあるとみられる。
ジョエル・バウル米太平洋陸軍副司令官はシドニーで記者会見し、「(有事への)即応能力と効果的な抑止力を共に高めることを目指す」と強調。ジャスティン・ジョーンズ豪軍統合作戦本部長は中国軍による偵察の可能性について「織り込み済みで、絶えず監視している」と述べた。
タリスマン・セーバーは隔年実施で、11回目。8月上旬まで水陸両用作戦訓練やミサイル試射などを行う。中国は昨年9月に南太平洋に向けて大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したほか、今年2月に豪東部沖で複数の艦艇による実弾射撃演習を行っており、緊張が高まっている。