ロ外相、正恩氏と会談=対ウクライナ派兵「無敵の友愛」―北朝鮮・元山 2025年07月12日 17時14分

北朝鮮を訪問したロシアのラブロフ外相は12日、東部・江原道元山で金正恩朝鮮労働党総書記と会談した。ロシア外務省が発表した。ラブロフ氏が首都平壌でなく地方に入り、正恩氏も合流して会談するのは異例。
これに先立ち、ラブロフ氏は崔善姫外相とも会談した。両外相は、昨年6月に首脳間で署名された包括的戦略パートナーシップ条約に基づき、ウクライナを侵攻するロシアに北朝鮮が派兵したことが、ロ朝関係を強化させたとの認識で一致。ラブロフ氏は「無敵の友愛」と表現した。
崔氏は「主権と領土一体性を守るためのロシアの政策を無条件に支持する」と述べ、侵攻を西側諸国に対する「自衛戦争」と正当化するプーチン政権に同調。ロ朝関係は「破壊不可能な協力のレベルに上昇した」と主張した。今回の外相会談は、崔氏が昨年秋にモスクワを訪れた際に開かれた戦略対話の2回目と位置付けられた。
ラブロフ氏は共同記者会見で、ロシア派兵は北朝鮮が提案したものだったと明らかにした上で「拒否する理由はなかった」と語った。
ラブロフ氏の訪問は、正恩氏の肝煎りで完成したリゾート施設「元山葛麻海岸観光地区」の視察を兼ねた。崔氏との会談で「ロシア人観光客が増えると確信している」と伝えた。
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