ハーバード大との全契約解除へ=トランプ米政権、連邦機関に指示 2025年05月28日 08時35分

27日、米東部マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で行われた集会で、留学生への支持を表明する人々(ロイター時事)
27日、米東部マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で行われた集会で、留学生への支持を表明する人々(ロイター時事)

 【ニューヨーク時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は27日、トランプ政権がハーバード大と結ぶ全ての契約を打ち切る方針だと伝えた。各連邦機関に対して同日、書簡を送付し、代替業者への切り替えを指示したという。対立するハーバード大への圧力を一層強めた。
 契約には国立衛生研究所(NIH)によるコーヒー摂取の影響調査や、国土安全保障省の幹部研修などが含まれ、総額は約1億ドル(約140億円)に上るとみられる。6月6日までに解除対象の契約を報告するよう各機関に求めた。
 トランプ政権は、反ユダヤ主義を助長しているなどとしてハーバード大を批判。既に20億ドル(約2800億円)以上の補助金を凍結し、留学生の受け入れ資格の剥奪も通知した。ハーバード大はこれらの決定の撤回を求めて連邦地裁に提訴している。
 トランプ氏は26日、SNSで同大向けの補助金を職業訓練校に回す考えを表明。「米国にとって素晴らしい投資となる」と述べていた。 

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