EU、ポルノサイト4社の調査開始=「未成年者の保護不十分」 2025年05月28日 05時36分

欧州連合(EU)欧州委員会本部=ベルギー・ブリュッセル(EPA時事)
欧州連合(EU)欧州委員会本部=ベルギー・ブリュッセル(EPA時事)

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は27日、利用者の年齢確認を怠るなど、未成年者の保護が不十分だとして、大手ポルノサイト4社に対する正式な調査を開始したと発表した。巨大IT企業に違法コンテンツ対策を義務付けた「デジタルサービス法(DSA)」に違反する疑いがあるとしている。
 調査対象となったのは「ポルノハブ」「ストリップチャット」「XNXX」「Xビデオズ」の4サイト。EUは今後、企業側への聞き取りや立ち入り検査などを通じ、法令違反の有無を精査する方針。違反が認定されれば、全世界の売上高の最大6%に相当する制裁金が科される可能性がある。
 EUはまた、各加盟国の規制当局と連携し、小規模なポルノサイトについても監視を強化する方針。ビルクネン上級副委員長は声明で「われわれの最優先事項は、未成年者を保護し、彼らが安全にインターネットを利用できるようにすることだ」と強調した。 

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