英国王が議会開会演説=半世紀ぶり、連帯示す―カナダ 2025年05月28日 05時20分

【ニューヨーク時事】チャールズ英国王は27日、訪問先のカナダで連邦議会の開会演説に臨んだ。トランプ米大統領がカナダを「51番目の州」として併合する考えを繰り返す中、「英国王がカナダへの連帯を示す象徴的行為」(英BBC放送)となった。
国王はカナダ政府が用意した演説文を読み上げ「世界は第2次大戦後、最も危険で不確実な時代を迎えた」と指摘。トランプ氏の名前は出さなかったが「カナダと米国は経済や安全保障関係の再定義を始めた」と言及した。
開会演説は通常、国王の名代である総督が担うが、カーニー首相が国王夫妻を招待した。英国君主による開会演説は故エリザベス女王が1977年に行って以来、約半世紀ぶり。カナダは英連邦加盟国で、英国王が元首を務める。