EUへの50%関税、発動延期=7月9日まで、欧州委員長と会談―トランプ米大統領 2025年05月26日 08時18分

 【ワシントン、ブリュッセル時事】トランプ米大統領は25日、SNSへの投稿で、欧州連合(EU)からの輸入品に対する50%の関税措置について、7月9日まで発動を延期すると表明した。当初は6月1日としていた。EUのフォンデアライエン欧州委員長と電話会談し、欧州側が一連の関税措置に関する協議を速やかに始めると説明したという。
 フォンデアライエン氏も25日、「良い電話会談だった。欧州は、迅速に断固たる姿勢で交渉を進める用意がある」とX(旧ツイッター)に投稿。「良い合意に達するには、7月9日まで時間が必要になるだろう」と書き込んだ。
 米政権は4月、相互関税の一部を90日間停止すると発表した。EU側も報復措置の発動を保留し、米EUは一連の関税措置に関する協議を水面下で進めている。
 トランプ氏は今月23日、EUからの輸入品に50%の関税を課す必要があると表明。非関税障壁や付加価値税、企業への罰金などを挙げ、「受け入れられないほどの貿易赤字につながっている」と非難した。高関税を突き付けることで、交渉加速を促す狙いがあったとみられる。 

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