責任者拘束、調査開始=駆逐艦事故で処罰指示―北朝鮮 2025年05月23日 16時50分

【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、5000トン級駆逐艦が進水式で横転した事故を巡り司法機関が責任者を拘束して調査する手続きに入ったと伝えた。22日には造船所の支配人が召喚された。
検察と専門家による事故調査グループが駆逐艦の損傷を確認したところ、「深刻ではない」と判断。しかし朝鮮労働党中央軍事委員会は「艦の状態が良好だとしても、責任者は絶対に自らの罪を消すことはできない」と強調し、処罰するよう指示した。「部門を問わずまん延している警戒心の欠如、無責任さと非科学的な態度に警鐘を鳴らすことに目的がある」と説明しており、処罰対象が広範囲に及ぶ可能性がある。
事故は北東部、咸鏡北道清津の造船所で21日に起きた。進水式に出席した金正恩総書記は「容認できない重大な事故で、犯罪行為だ」と激怒し、調査を命じた。