与党候補の支持増加=李在明氏との差縮小―韓国大統領選 2025年05月23日 14時27分

韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表(左)と金文洙前雇用労働相(AFP時事)
韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表(左)と金文洙前雇用労働相(AFP時事)

 【ソウル時事】韓国の世論調査機関「韓国ギャラップ」が23日に公表した調査結果によると、大統領選の保守系与党「国民の力」候補、金文洙前雇用労働相の支持率は36%で、前週から7ポイント増加した。6月3日の投開票が迫り、保守層が結集した。革新系最大野党「共に民主党」候補、李在明前代表の支持率は同6ポイント減の45%で、差は9ポイントに縮まった。
 尹錫悦前大統領が与党を離党したことで、尹氏による「非常戒厳」宣言に批判的だった一部の保守層が与党支持に回帰したとみられる。予備選で金氏に敗れ、党内の「反尹勢力」の代表格とされる韓東勲前代表が金氏の支援に回り、保守層の結集を後押しした。一方、李氏は遊説で「中国にも台湾にもありがとうと言えばいい」などと発言して物議を醸し、支持を減らしたもようだ。
 第三の候補、保守系野党「改革新党」の李俊錫議員の支持率は、同2ポイント増の10%だった。与党は保守系候補の一本化を目指すが、李俊錫氏は拒否している。一本化が実現するかが今後の情勢を左右しそうだ。 

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