英、戦略要衝返還協定に署名=インド洋の島、基地使用は継続 2025年05月23日 05時43分

【ロンドン時事】スターマー英首相は22日、インド洋のチャゴス諸島をモーリシャスに返還する協定に署名した。同諸島最大のディエゴガルシア島は米英軍の基地がある戦略的要衝。協定は99年間、基地の使用を継続すると定めた。
スターマー氏は記者会見で、ディエゴガルシア島の基地によってインド太平洋地域における軍事的優位を保っていると指摘。その上で「英国の安全を守るために(基地の存続が)不可欠だ」と強調した。また「トランプ米大統領も協定を歓迎している」と述べた。
英国は島の賃貸料として年間1億100万ポンド(約195億円)をモーリシャスに支払う。スターマー氏は空母1隻の年間運用コストよりも少ないと指摘した。