中国鉱工業生産が鈍化=トランプ関税影響―4月 2025年05月19日 11時06分

【北京時事】中国国家統計局が19日発表した4月の鉱工業生産は前年同月比6.1%増加した。伸び率は前月と比べ1.6ポイント低い。トランプ米大統領の高関税政策の影響が出たとみられる。小売売上高も5.1%増と伸び悩んだ。
トランプ政権は4月、対中追加関税を20%から145%に引き上げた。この影響で輸出が冷え込むとの見方が広がり、生産調整が拡大。両国は5月に税率を見直したものの、米国の対中関税は依然30%と高止まりしており、中国の景気先行き懸念は根強い。
幅広い投資動向を示す1~4月の都市部固定資産投資は前年同期比4.0%増。不動産開発投資は10.3%減と2桁のマイナスだった。統計局が同日発表した主要70都市を対象とする4月の住宅販売動向調査によると、新築物件価格が前月から値下がりした都市数は45都市と、全体の6割超を占めた。