拘束の邦人に懲役7年=「スパイ活動」で―ベラルーシ 2025年03月17日 22時56分

タス通信は17日、ベラルーシの首都ミンスクの裁判所が、拘束中の中西雅敏さんにスパイ活動罪で懲役7年の判決を言い渡したと報じた。中西さんは50代で南東部ゴメリ州在住。日本語教師を務めていたが、昨年7月に拘束された。同9月に国営テレビが「日本の情報工作員」とする番組を放映した。
国営テレビは予告編に続き、日本による放映中止の申し入れを無視する形で本編を伝えた。その直後、ベラルーシ外務省は「日本人によるスパイ行為で安全が損なわれた」と主張し、山本広行・駐ベラルーシ大使に抗議していた。
ベラルーシは「欧州最後の独裁者」の異名を取るルカシェンコ大統領が統治。同国の同盟国ロシアは2022年2月、ゴメリ州経由でウクライナに侵攻した。ベラルーシでは昨年12月にも中西さんと別の日本人1人が拘束されたことが明らかになっている。