ロシア、イランと核問題協議=対米で結束誇示―中国 2025年03月14日 17時18分
【北京時事】中国は14日、ロシア、イランの外務次官を北京に招き、イランの核開発問題について協議した。トランプ米大統領が問題解決へ向けた交渉をイランに求めていることを念頭に、3カ国の結束を誇示。「違法な一方的制裁を終わらせるべきだ」とする共同声明を発表した。
中国の馬朝旭外務次官が議長役となり、ロシアのリャプコフ外務次官、イランのガリババディ外務次官が出席。中国国営中央テレビによると、3氏は「制裁圧力や武力による威嚇」への反対や、イランが原子力を平和利用する権利の尊重、核問題の解決へ向けた3カ国の連携強化などで一致した。
トランプ氏は今月、核問題を巡る交渉に応じるようイラン指導部に書簡を送ったと明らかにしたが、イラン側は拒否する姿勢を示していた。中ロとイランは今週、イラン近海で合同軍事演習を実施したばかりで、軍事・外交両面での接近を強めている。