ガザ停戦で米特使が新提案=数週間延長中に人質5人解放―報道 2025年03月14日 15時10分

ウィトコフ米中東担当特使=6日、ワシントン(EPA時事)
ウィトコフ米中東担当特使=6日、ワシントン(EPA時事)

 【エルサレム時事】米ニュースサイト「アクシオス」は13日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で仲介役を務める米国のウィトコフ中東担当特使が、数週間の停戦延長を盛り込む新たな案を提示したと報じた。イスラエル側はウィトコフ氏に対し「前向きな反応を伝えた」とされる。同じく仲介役のエジプトとカタールの交渉担当者は12日夜にイスラム組織ハマスの関係者と接触し、新提案を伝達。反応を待っている状況だという。
 新提案はハマスが拘束する人質について、存命の少なくとも5人と死亡した9人前後の遺体を引き渡すことが柱。イスラエルは引き換えに、現在停止しているガザへの支援物資搬入を再開する。
 新提案でイスラエルとハマスは、停戦延長期間中に長期停戦について協議。長期停戦で合意した場合、延長期間の最終日にハマスは残る人質全員を解放するとされる。関係筋はアクシオスに対し「ハマスは以前、似たような提案を拒否しているが、(3月末までの)ラマダン(断食月)期間中は戦闘に戻りたくないだろう」と予測した。 

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