「前例ない干渉」と政権非難=大学学長らが共同声明―米 2025年04月23日 15時30分

トランプ米大統領に抗議するハーバード大関係者=17日、マサチューセッツ州ケンブリッジ(AFP時事)
トランプ米大統領に抗議するハーバード大関係者=17日、マサチューセッツ州ケンブリッジ(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】米各地の大学学長や学術団体の代表らは22日、トランプ政権が「前例のない過剰介入と政治的干渉で高等教育を危険にさらしている」と非難する共同声明を出した。同日夜(日本時間23日午前)までに、ハーバード大やエール大、カリフォルニア大ロサンゼルス校などの250人以上が署名した。
 政権は各大学に対し「多様性、公平性、包括性(DEI)」推進の見直しや、反ユダヤ主義の取り締まり強化を要求。従わない場合には補助金を打ち切るなど、圧力をかけている。
 声明は「政府による正当な監督には反対しないが、不当な介入は認められない」と強調。自由な大学こそ米国を繁栄させるとして、圧力ではなく「建設的な関与」を求めた。ハーバード大は21日、補助金凍結の取り消しを求めて政権を提訴している。 

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