中東情勢で連携確認=中国・イラン外相会談 2024年12月28日 17時20分

 【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相とイランのアラグチ外相が28日、北京で会談し、アサド政権崩壊後のシリア情勢やパレスチナ問題について意見交換した。中東情勢への対応で足並みをそろえることを確認したほか、新興国グループ「BRICS」などの枠組みを通じた協力強化で一致した。
 中国外務省によると、王氏は対立する米国を念頭に「世界の多極化は止められず、一方的な覇権は支持を得られない」と強調。米欧のイランに対する制裁や「中東諸国への外部からの干渉」に反対すると表明した。アラグチ氏は「中国との包括的戦略パートナーシップの発展はイラン外交の優先事項だ」と応じた。
 習近平政権は、ロシアやイランが後ろ盾だったアサド前政権を支持してきた経緯があり、シリア情勢の行方に神経をとがらせている。 

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