シリア安定化を協議=テロの温床警戒―米・トルコ 2024年12月13日 19時15分

 【イスタンブール時事】ブリンケン米国務長官は13日、トルコの首都アンカラでフィダン外相と会談し、アサド政権が崩壊したシリアの情勢などを協議した。会談後の記者会見でブリンケン氏は、混乱に乗じて過激派組織「イスラム国」(IS)の脅威が再び顕在化してはならないと指摘。フィダン氏も「早急にシリアを安定させ、テロの猛威を防ぐことが優先事項だ」と語った。
 ブリンケン氏は12日にはエルドアン大統領と会談。大統領府によると、エルドアン氏はISとの戦いの強化を訴えた上で、「シリアの全てのテロ組織から自国を守るため、予防的措置を取る」と強調した。トルコはシリア北部で活動するクルド人勢力をテロ組織として敵視しており、親トルコの旧反体制派勢力を通じてシリアでの戦闘を続ける方針だ。 

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