韓国大統領、弾劾・捜査に徹底抗戦=「非常戒厳」の正当性主張―訴追案可決の可能性高まる 2024年12月12日 16時15分

12日、ソウルで談話を発表する韓国の尹錫悦大統領(大統領府提供)(AFP時事)
12日、ソウルで談話を発表する韓国の尹錫悦大統領(大統領府提供)(AFP時事)

 【ソウル時事】韓国の尹錫悦大統領は12日、国民向けの談話を発表し、3日夜に出した「非常戒厳」は野党による「反国家的悪行」を止めるための警告で、憲法に沿った決断だったと正当性を主張した。尹氏は「弾劾であれ捜査であれ堂々と立ち向かう」と徹底抗戦の意向を表明。弾劾訴追されても憲法裁判所の審判で争う姿勢を示し、「最後の瞬間まで国民と共に闘う」と強調した。
 最大野党「共に民主党」など野党6党は12日、7日に廃案となった尹氏の弾劾訴追案を再び国会に提出した。採決は14日になる見通し。与党「国民の力」の韓東勲代表は12日、党として弾劾に賛成すべきだとの立場を明らかにした。弾劾訴追案可決の公算が大きくなった。
 尹氏は談話で、非常戒厳は「高度な政治的判断」であり憲政秩序の破壊を意図したものではなかったと強調。選挙管理委員会が北朝鮮のハッキングを受けたにもかかわらず適切な対処をしなかったため、金龍顕前国防相に選管システムの点検を命じたなどと説明した。 

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