つなぎ予算案を閣議決定=赤字削減は持ち越し―仏 2024年12月11日 20時33分
【パリ時事】フランス政府は11日、下院での2025年予算案否決を受け、臨時のつなぎ予算を確保する法案を閣議決定した。予算不成立で公共サービスが途絶える「政府閉鎖」を回避し、市場の懸念払拭を図るのが狙い。近く議会で可決される見通しだ。
フランスがつなぎ予算に頼るのは、1980年予算案が手続き上の問題で79年末に違憲と判断されて以来、45年ぶり。
法案は、2024年予算の範囲内で25年の政府支出や徴税を可能にする内容。バルニエ首相が目指した歳出削減・増税の緊縮策は盛り込まれず、欧州連合(EU)基準を大幅に超過した財政赤字の削減という喫緊の課題への対応は持ち越された。