シリア暫定政権が初閣議=「国家安定と生活改善」を強調 2024年12月11日 06時24分

10日、ダマスカスで閣議に臨むバシル暫定首相(国営シリア・アラブ通信のSNSより)(AFP時事)
10日、ダマスカスで閣議に臨むバシル暫定首相(国営シリア・アラブ通信のSNSより)(AFP時事)

 【イスタンブール時事】シリアでアサド政権崩壊を実現した反体制派主導の暫定政権が10日、初めての閣議を開いた。新たに暫定首相に就いたバシル氏は「国家の崩壊を防ぎ、新政府が樹立されるまで国民に基本的サービスを提供することが任務だ」と強調。内戦で荒廃したシリアの安定と国民生活の改善に最優先で取り組む方針を明らかにした。
 バシル氏は、反体制派が拠点とした北西部イドリブ県で統治を担う「シリア救国政府」を率いてきた。閣議には救国政府のメンバーやアサド前政権の閣僚も出席。国営メディアは反体制派が使用してきた旗が掲げられた閣議の写真を公表し、「権限移譲を始める手続き」などを協議したと伝えた。 

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