NZ、犬レース廃止へ=けがや殺処分多く 2024年12月10日 16時31分

狩猟犬種グレイハウンドの犬レース(資料写真)
狩猟犬種グレイハウンドの犬レース(資料写真)

 【シドニー時事】ニュージーランド(NZ)政府は10日、合法的なギャンブルとして興行されている犬レースを2026年に廃止する方針を発表した。多くの競走犬が酷使され、けがをしたり、殺処分を余儀なくされたりしており、動物福祉の観点から問題があると判断した。
 犬レースには狩猟犬種のグレイハウンドが出走し、観客らは着順を予想して金を賭ける。NZでは年間約4800回行われている。報道によると、21年に競走犬の232匹が死に、900匹が負傷した。業界を管轄するピーターズ副首相は「負傷率の高さは容認できない。廃止が正しい道だ」と述べた。
 廃止までの1年8カ月を移行期間とし、2900匹の犬の里親を見つけるとともに、約1000人の業界関係者の再就職を進める。NZ議会は10日、不必要な殺処分を防ぐ法案を可決。来年に犬レース非合法化の法案を審議する予定だ。 

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ニュージーランドのピーターズ副首相=7月26日、ラオス・ビエンチャン(AFP時事)
ニュージーランドのピーターズ副首相=7月26日、ラオス・ビエンチャン(AFP時事)

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