韓国情勢・次期米政権を注視=日中有識者フォーラム閉幕―東京 2024年12月05日 17時36分
日中の有識者らが集い、東京都内で開かれていた「東京―北京フォーラム」が5日、閉幕した。この日は安全保障をテーマに議論が行われ、韓国の「非常戒厳令」を巡る政治の混乱やトランプ次期米政権の発足に双方が言及。不安定化が見込まれる北朝鮮情勢で、日中間の対話の必要性について意見を交わした。沖縄県・尖閣諸島や台湾問題では、日中がそれぞれの主張を展開した。
中国の呉江浩駐日大使は全体会合で「両国は改善と発展の重要な段階にある」との認識を表明。金杉憲治駐中国大使はビデオメッセージで、岩屋毅外相が早期訪中の意向を示していることに触れ、「懸案解消と協力拡大への議論を行い、日中間交流を後押ししたい」と述べた。
フォーラムは日本の民間団体「言論NPO」と中国国際伝播集団が主催。北東アジアの紛争回避に向けた努力を強化することなどを盛り込んだ共同声明を採択した。