トランプ氏、日鉄の買収「阻止」明言=就任前の承認けん制も 2024年12月03日 11時58分

USスチールの工場=6月4日、米ペンシルベニア州ブラドック(AFP時事)
USスチールの工場=6月4日、米ペンシルベニア州ブラドック(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ次期米大統領は2日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画について、大統領就任後に「取引を阻止する。買収者は注意せよ」と警告した。その上で、高関税による保護や税制優遇策を通じて「USスチールを再び強く、偉大にする」と宣言した。自身のSNSに投稿した。大統領選後、トランプ氏が阻止を言明したのは初めてで、買収実現は一段と困難になった形だ。
 一方、日鉄は「USスチールを支え、成長させる」との談話を発表、改めて実現を目指す姿勢を強調した。
 買収計画は、米政府の対米外国投資委員会(CFIUS)による安全保障上の審査を受けており、月内に期限を迎える見通し。来年1月のトランプ政権発足前に承認しないよう、バイデン現政権をけん制する狙いもあるとみられる。 

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