ガザ戦闘「人権に悪影響」=パレスチナ囚人へ「組織的拷問」―米報告書 2024年04月23日 09時16分

22日、ワシントンで記者会見するブリンケン米国務長官(EPA時事)
22日、ワシントンで記者会見するブリンケン米国務長官(EPA時事)

 【ワシントン時事】米国務省は22日、各国の人権状況をまとめた2023年版の報告書を発表した。報告書は、イスラエルとヨルダン川西岸、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザに関し、「継続する紛争が人権状況に深刻な悪影響を及ぼした」と強調した。
 ブリンケン国務長官は記者会見を開き、ガザでの戦闘が「深く悩ましい人権に関する懸念を引き起こしている」と語り、戦闘終結に向けて引き続き取り組むと表明した。
 報告書は、昨年10月の衝突の際、ハマスなどが250人を超える人々をイスラエルから拉致したと指摘。衝突以降、イスラエルが拘束しているパレスチナ囚人への刑務所での「組織的な拷問と残酷で非人道的、屈辱的な扱いと処罰」に関する人権団体の懸念なども取り上げた。 

海外経済ニュース