「もしトラ」に隣国トップも対応=メキシコ大統領、書簡送付へ 2024年07月20日 07時56分

メキシコのロペスオブラドール大統領=18日、メキシコ市(EPA時事)
メキシコのロペスオブラドール大統領=18日、メキシコ市(EPA時事)

 【サンパウロ時事】「アミーゴ(友人)のドナルド・トランプに手紙を送る」。メキシコのロペスオブラドール大統領は19日の記者会見で、大統領に返り咲いたらメキシコとの国境の壁を完成させると表明したトランプ前米大統領に、書簡で移民の現状を説明する方針を明らかにした。
 任期終了間近のロペスオブラドール氏は、トランプ氏が大統領を務めた2017~21年の任期の後半、トランプ政権と良好な関係を構築。トランプ氏は18日、11月の米大統領選の公約として中南米などからの不法移民を阻止するため「国境を封鎖して壁を完成させる」と語った。
 ロペスオブラドール氏は会見で、米国は世界からの移民によって建国され、発展した経緯に触れつつ、トランプ氏が移民について「あまりよく知らされていない」と指摘。「移民は米国にドラッグを持ち込むのではない。まじめに仕事をするために行く」と話した。
 また、トランプ氏を「賢い男で、ビジョンを持っている」と持ち上げた上で「(説明すれば)考え方を改めてくれるだろう」と述べた。 

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