「国境なき記者団」の入境拒否=国安法裁判の傍聴問題視か―香港 2024年04月11日 16時19分

 【香港時事】国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は10日、台北を活動拠点とするRSFの関係者が香港への入境を同日拒否され、強制退去させられたと発表した。香港では3月、スパイ行為などを取り締まる「国家安全条例」が施行されており、報道の自由の後退が懸念されている。
 この関係者は、国家安全維持法(国安法)違反罪に問われた日刊紙・蘋果日報(リンゴ日報、2021年廃刊)の創業者、黎智英氏(76)の裁判を傍聴するため、香港入りする予定だった。当局はこうした活動を問題視したとみられる。
 RSFは声明で、「既に劣悪な報道の自由を巡る香港の環境が、一段と衰退していることを示している」と批判。香港政府に早急な説明と裁判傍聴のための入境の保証を求めた。 

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