ダニエル・カーネマン氏死去、90歳=行動経済学の先駆け、ノーベル賞受賞 2024年03月28日 12時13分

ダニエル・カーネマン氏 米プリンストン大名誉教授(EPA時事)
ダニエル・カーネマン氏 米プリンストン大名誉教授(EPA時事)

 【ワシントン時事】行動経済学の先駆けとして知られるダニエル・カーネマン米プリンストン大名誉教授が27日、死去した。90歳。心理学者でありながら、2002年にノーベル経済学賞を受賞。同大は「経済学と心理学の架け橋」になったと功績をたたえた。死因などは明らかになっていない。同大が発表した。
 伝統的な経済学が、合理的に行動する人間を前提にしているのに対し、カーネマン氏は、心理学の研究を生かし、人間の経済的な意思決定では非合理な感情が判断をゆがめると主張。心理学者の故エイモス・トベルスキー氏と共同研究した意思決定モデルは「プロスペクト理論」と呼ばれ、経済学を超えてさまざまな分野に影響を与えた。 

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