イスラエルがイエメン初空爆=フーシ派のドローン攻撃に報復―中東情勢、不安定化に懸念 2024年07月21日 01時28分
【カイロ時事】イスラエル軍は20日、イエメン西部ホデイダ港にある親イラン武装組織フーシ派の「軍事目標」を空爆したと発表した。フーシ派のドローン攻撃への報復で、イスラエルがフーシ派に懲罰的な空爆を行うのは初めてとみられる。これを受け、フーシ派は21日、イスラエルに向けてミサイルを発射し、イスラエルが迎撃した。フーシ派との応酬の激化で、中東情勢が一段と不安定化することが懸念されている。
イスラエルは昨年10月以降、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスと戦闘を続け、北部国境地帯でレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと交戦してきた。フーシ派と本格衝突すれば、紛争の範囲が拡大することになる。
イスラエル軍は複数のF15戦闘機で空爆を実施。「数百回にわたる攻撃への報復だ」と説明した。フーシ派は19日、イスラエル中部の商都テルアビブをドローンで攻撃し、1人が死亡した。フーシ派はまた、昨年10月以降、ドローンやミサイル220機・発以上をイスラエルに向けて発射したとされる。