米ディズニー、フロリダ州と和解=テーマパーク事業介入巡り 2024年03月28日 06時42分

 【ニューヨーク時事】米南部フロリダ州による制度変更がテーマパーク事業への不当介入に当たるとして、娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが同州を訴えた訴訟で、同社とデサンティス知事は27日、和解することで合意した。米メディアが報じた。約2年続いたディズニーと知事の対立に終止符が打たれる。
 対立のきっかけはディズニーが2022年、学校でのLGBTなど性的少数者に関する教育を制限したフロリダ州法を批判したことだ。憤慨したデサンティス氏は、テーマパーク「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」周辺の土地を管轄する委員会の委員を知事が任命できる制度に改め、自身に近い委員を指名し、同社に対する税優遇措置の廃止に動いた。
 ディズニーは「懲罰を与えるため政治を武器化した」と非難。制度変更などの無効を求めて連邦地裁に提訴したが、今年1月に訴えは退けられ、上訴していた。今秋の米大統領選の共和党有力候補とされていたデサンティス氏は同月、選挙戦から撤退を表明した。 

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