「公正な選挙」に暗雲=有力対抗馬の登録、紆余曲折―ベネズエラ 2024年03月27日 14時23分

26日、ベネズエラの首都カラカスで記者会見する野党連合の指導者マリア・コリナ・マチャド氏(中央)(EPA時事)
26日、ベネズエラの首都カラカスで記者会見する野党連合の指導者マリア・コリナ・マチャド氏(中央)(EPA時事)

 【サンパウロ時事】南米ベネズエラで7月に予定される大統領選が、与野党合意に基づく「自由で公正な選挙」となるか危ぶまれている。25日に締め切られた候補者登録では、反米政権を率いる現職マドゥロ大統領(61)の有力な対抗馬と目される野党連合の候補が紆余(うよ)曲折の末に登録を完了。米国をはじめ国際社会から懸念の声が相次いだ。
 野党連合の指導者マリア・コリナ・マチャド氏は26日に記者会見し、候補として擁立した大学教授のコリナ・ジョリス氏(80)に関し、オンラインで手続きを行ったが、選管に登録できなかったと説明。「80歳の女性学者との競争を拒否した」と政権を批判した。
 その後、野党連合はX(旧ツイッター)に、選管から「登録の延長」が認められ、別の暫定候補者で登録が行われたと投稿。4月20日までは、候補者の差し替えが可能となっている。 

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