休戦へ「交渉の余地なし」=ハマス「戦争終結」を要求―イスラエル 2024年03月27日 08時15分

26日、パレスチナ自治区ガザ上空から投下された支援物資(AFP時事)
26日、パレスチナ自治区ガザ上空から投下された支援物資(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルのメディアは26日、イスラエル情報筋がイスラム組織ハマスとの戦闘休止や人質解放に関し「事実上、交渉の余地は残されていない」と語ったと報じた。イスラエルが受け入れられない条件に関し、ハマスが要求を続けているためだと説明した。
 交渉に関わった情報筋によると、ハマスはパレスチナ自治区ガザ北部から逃れた人々について、戦闘員かどうかに関係なく帰還を要求。武器や戦闘員の流入を防ぐ目的でイスラエルが設置する検問所の撤去を求めている。
 さらに、イスラエルに対し、ガザ撤退とともに「戦争終結」を宣言するよう迫っている。ハマスが捕らえた人質の解放と引き換えにイスラエルが釈放するパレスチナ囚人の数についても要求を変えていないという。情報筋は、ハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏について、「合意したくないのが明らかだ」と指摘した。 

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