豪、排ガス規制案を緩和=業界反対でSUVなど 2024年03月26日 16時22分

 【シドニー時事】オーストラリア政府は26日、自動車排ガス規制案について、スポーツ用多目的車(SUV)など一部車種の削減幅を当初方針よりも緩めると発表した。自動車メーカーから「規制が厳し過ぎる」などと反対が出ており、妥協した。27日に関連法案を議会に提出し、早期成立を目指す。適用は2025年からの見通し。
 現在、主要国で排出規制がないのは豪州とロシアで、豪政府は策定を急いでいる。当初案は、各年に販売された自動車の排ガス総量に上限を設け、乗用車は30年までに排ガスを05年比で6割削減させる内容だった。
 見直し案は、SUVやピックアップトラックなどを商用車に分類し、30年までの排ガス削減義務を「ほぼ半減」に緩和した。トヨタ自動車をはじめ、エンジン車の大手メーカーは厳しい規制を敷かないよう要求していた。 

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