アフガン関与の継続訴え=「不安定化防止へ協力必要」―米特使 2024年03月25日 16時10分

記者団の取材に応じるアミリ米特使=25日、東京都港区
記者団の取材に応じるアミリ米特使=25日、東京都港区

 アフガニスタンの女性・人権問題を担当するアミリ米特使は25日、東京都内で記者団の取材に応じ「情勢のさらなる不安定化や過激派の伸長を防ぐため、(国際社会が)協力することが必要だ」と述べ、アフガンへの関与継続を強く訴えた。
 アフガンではイスラム主義組織タリバンが2021年に実権を掌握して以降、女性の教育や就労を制限するなど抑圧的な政策を進めている。アミリ氏は「人口の50%(の機会)を奪えば、過激なイデオロギーに対して国がより脆弱(ぜいじゃく)になる」と強調。その影響が地域内外に波及しかねないと警鐘を鳴らした。
 アフガンへの関与については、タリバンによる支配に正統性を与える形にすることを避けるべきだと指摘。一方、現在の抑圧政策がもたらす影響をタリバンに認識させるため、「彼らと協議する必要性も理解している」と語った。 

海外経済ニュース