イスラエル、囚人釈放倍増に同意=休戦交渉、ハマスは数日中に回答か 2024年03月25日 15時15分

イスラエル軍による病院襲撃を受け、パレスチナ自治区ガザ北部から避難する人々=21日、ガザ中部(ロイター時事)
イスラエル軍による病院襲撃を受け、パレスチナ自治区ガザ北部から避難する人々=21日、ガザ中部(ロイター時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止を巡る交渉で、イスラエルはイスラム組織ハマスの拘束下にある人質40人の解放と引き換えに釈放するパレスチナ囚人について、従来の400人から800人程度にまで増やすことに同意した。イスラエルのメディアが25日報じた。
 ハマス側は既に同案を受け取った。ただ、決定権を持つガザ地区トップのヤヒヤ・シンワル氏と連絡を取るのが困難なため、回答には数日を要するとみられている。
 イスラエルと仲介役の米国やエジプト、カタールの高官はドーハで交渉を行い、米国がイスラエルに妥協案を提示していた。報道によると、ハマスが解放する人質は女性や子供などで、イスラエルが釈放に同意した800人のうち約100人は殺人罪で服役中の受刑者。
 イスラエルが譲歩姿勢を示した形だが、交渉の先行きは予断を許さない。同国当局者は地元紙に「妥結の可能性は五分五分だと感じている」と述べた。交渉では、イスラエルが重要度の高い囚人をどれだけ釈放するかを中心に、議論が続いたもようだ。 

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