イスラエル、休戦条件で譲歩か=ハマスに釈放囚人数倍増を提示―報道 2024年03月25日 07時44分

24日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファに上る黒煙(AFP時事)
24日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファに上る黒煙(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルのメディアは24日、イスラム組織ハマスとの戦闘休止条件に関し、ハマスの人質解放と引き換えにイスラエル側が釈放するパレスチナ囚人の数を倍増させる譲歩姿勢を示したと報じた。イスラエル側はハマスに文書を渡して回答を待っているが、合意の可能性は五分五分とみているという。
 米国やカタールなど仲介国とイスラエルは先に、パレスチナ自治区ガザで捕らわれている人質40人に対して囚人約400人を交換する条件に合意していたと伝えられるが、報道によると、イスラエル側は新たに囚人700~800人を釈放する考えを示した。ハマス側は終身刑受刑者を含む700~1000人の釈放を求めていたと報じられている。
 イスラエルはまた、ハマスが要求する住民のガザ北部への帰還に関し、「交渉する用意がある」と伝えたという。ただ、ハマスの戦力回復を警戒し、女性や子供に限定されるとみられる。
 一方で、イスラエルはガザ最南部ラファに侵攻する姿勢は崩していない。ネタニヤフ首相は24日、「われわれはラファに入り、完全な勝利を成し遂げる」と強調。ハマスや同組織のガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏を排除すると改めて言明した。 

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