ウエーターのレース、13年ぶり復活=五輪開幕へ観光振興―パリ 2024年03月25日 06時13分

24日、パリで13年ぶりに復活したウエーターのレースで、トレーを片手にゴールを目指す参加者
24日、パリで13年ぶりに復活したウエーターのレースで、トレーを片手にゴールを目指す参加者

 【パリ時事】フランス・パリの中心部で24日、カフェのウエーターらがトレーを片手にゴールを目指す伝統のレースが13年ぶりに復活した。パリ五輪開幕を4カ月後に控え、飲食業界に活気を与えて観光振興につなげるのが狙い。参加者は大勢の見物客に見守られ、自慢の腕と脚を競った。
 コースは2キロ。エプロンとゼッケンを着けて市庁舎前を出発した参加者は、トレーに載せたグラスの水をこぼしたり、クロワッサンを落としたりしないよう慎重に先を急いだ。走るのは禁止だが、終盤には疲れを顔に浮かべるウエーターが続出。ゴール後「足が痛い」と苦笑するウエートレスもいた。
 パリのレースは1914年に始まり、世界各地に広まったとされる。資金難で中断が続いたが、市の支援で再開が決まった。近年はファストフード店の進出を受け、カフェの店舗数が激減。イダルゴ市長は24日のあいさつで「カフェは人生だ」と大切さを訴えた。 

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