野党候補マチャド氏、出馬断念=大統領選の立候補禁止で―ベネズエラ 2024年03月23日 08時55分

22日、ベネズエラの首都カラカスで記者会見に臨むマチャド氏(左)とヨリス氏(AFP時事)
22日、ベネズエラの首都カラカスで記者会見に臨むマチャド氏(左)とヨリス氏(AFP時事)

 【サンパウロ時事】南米ベネズエラからの報道によると、7月28日に行われる同国大統領選に野党統一候補としての出馬を事実上禁止されたマリア・コリナ・マチャド氏は22日、大学教授のコリナ・ヨリス氏を代替の候補者に指名した。マドゥロ政権の圧力を受けて、出馬断念を余儀なくされた。
 大統領選を巡っては、マドゥロ大統領が今月、3期目を目指して出馬すると表明した。与野党は昨年10月、自由で公正な選挙を目指すことで合意したが、政権の露骨な介入により、合意の維持が危ぶまれている。マチャド氏と会見に臨んだヨリス氏は「ベネズエラの(現政権からの)移行の道に向けて進もう」と述べた。
 マチャド氏は、主要野党による昨年10月の予備選で得票率が9割を超える圧倒的な支持を得て、統一候補に選ばれた。しかし、マドゥロ政権寄りの最高裁は1月、マチャド氏の公職就任を禁じた政権の決定を支持する判決を言い渡した。
 政権側は最近も、マチャド氏の側近2人を逮捕するなど同氏への圧力を強めた。立候補者の登録締め切りが今月25日に迫る中、マチャド氏は対応を迫られていた。 

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