米提出のガザ停戦決議案否決=中ロが拒否権、11カ国賛成―国連安保理 2024年03月22日 23時15分

22日、ニューヨークの国連本部で開かれた安保理会合(ロイター時事)
22日、ニューヨークの国連本部で開かれた安保理会合(ロイター時事)

 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は22日午前(日本時間同日夜)、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、イスラム組織ハマスに拉致された人質の解放を伴う「即時停戦」を促す米国提出の決議案を採決したが、ロシアと中国が拒否権を行使し否決された。全15理事国のうち日米など11カ国が賛成し、中ロとアルジェリアが反対、ガイアナが棄権した。
 トーマスグリーンフィールド米国連大使は採決前の演説で「(採択によって)ハマスに圧力をかけることができる」と支持を訴えたが、ロシアのネベンジャ国連大使は「これではパレスチナ市民の命を救うのに十分ではない」と主張。前提条件を設けず停戦を求めるべきだとして、拒否権を発動した。中国の張軍国連大使も「前提条件の設定は、殺りくの継続に青信号を出しているのと変わらない」と指摘した。 

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