韓国総選挙で候補者登録=政権「中間評価」、与野党内に不協和音 2024年03月21日 18時56分

 【ソウル時事】韓国の尹錫悦政権の「中間評価」と位置付けられる4月10日投開票の総選挙(定数300)を控え、候補者登録が21日始まった。22日午後6時(日本時間同)まで。総選挙まで残り20日となる中、与野党双方で内部の不協和音が表面化し、情勢は混迷を深めている。
 「韓国リサーチ」など世論調査会社4社が合同で実施し、21日に発表した調査結果によると、保守系与党「国民の力」の支持率は34%。革新系最大野党「共に民主党」は29%だった。
 過半数奪取をにらむ国民の力ではこのところ、トップの韓東勲・非常対策委員長側と尹大統領側の対立が報じられている。駐オーストラリア大使の職権乱用疑惑や大統領府高官の失言を巡る対応などが原因だが、韓氏は「問題は解決した」との立場。ただ、背景には韓氏と尹氏の主導権争いがあるとみられ、今後も火種として残る。
 他方、共に民主党でも2月、候補者公認で李在明代表に近い人物が優遇されたとの不満が上がり、国民の支持離れを招いた。 

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