海外経済ニュース

　【ブリュッセル時事】欧州連合（ＥＵ）のボレル外交安全保障上級代表（外相）は２０日、ブリュッセルで記者会見し、経済制裁の一環で凍結されたロシア中央銀行の資産から得られる利息収入について、ウクライナへの軍事支援に活用するための具体案を明らかにした。
　ボレル氏は、利息収入が年間３０億ユーロ（約４９００億円）に上ると説明。このうち約９０％をウクライナを含む第三国への武器支援を目的とした基金に移し、残りの１０％をウクライナ防衛産業の強化や同国の復興に活用すると述べた。
　ロイター通信によれば、ロシア外務省の報道官は２０日、この案が「強盗や窃盗と同等だ」と反発した。