米グーグルに制裁金400億円=記事使用料巡り―仏 2024年03月20日 20時27分

 【パリ時事】フランス競争当局は20日、ネットでの記事使用料を巡るメディア側との「誠実な交渉」などを怠ったとして、米グーグルに制裁金2億5000万ユーロ(約411億円)を科したと発表した。同社は事実関係に関して反論せず、是正措置を提示しているという。
 当局は2020年、記事使用料について仏報道機関と交渉するようグーグルに指示。21年にはこれに関連し、最大5億ユーロの制裁金を科すことを決めた。同社は22年に改善策を約束したが、当局は今回、その一部が履行されなかったと判断した。
 当局は、グーグルが自社の対話型AI(人工知能)に仏メディアの記事を無断で学習させたとも批判した。一方、仏紙フィガロ(電子版)は「グーグルからメディアへの支払額が不十分だった」ことが当局の判断に影響したと報じた。
 欧州連合(EU)は19年に整備した法律で、報道機関の記事がネットで使用された場合、報酬を得る権利を保障している。 

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