ガザ武器密輸阻止など提示へ=ラファ侵攻代替案―米・イスラエル 2024年03月20日 19時25分

イスラエルのネタニヤフ首相=17日、エルサレム(EPA時事)
イスラエルのネタニヤフ首相=17日、エルサレム(EPA時事)

 【イスタンブール時事】イスラエルが計画しているパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻を巡り、地元紙タイムズ・オブ・イスラエル(電子版)は20日、市民の被害拡大を懸念する米国がエジプトからガザへの武器密輸阻止などの代替案を提示する見通しだと報じた。イスラエル政府はバイデン米大統領の要請に応じ、近く高官が訪米して協議。ただ、ネタニヤフ首相はイスラム組織ハマス壊滅へラファ侵攻が不可避との考えを示しており、米国の説得が奏功するかは不透明だ。
 複数の米高官は同紙に対し、ラファ侵攻に反対するエジプトとの関係維持や密輸ルート遮断の方がハマス壊滅には欠かせないと指摘。また、ハマス指導部に標的を絞ったラファでの作戦には米国は理解を示し、実施にはガザの人道状況を一層安定させる必要があると訴える方針だという。 

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