北朝鮮、固体燃料エンジン実験に「成功」=極超音速ミサイル用 2024年03月20日 10時45分

19日、北朝鮮の「西海衛星発射場」で行われた「新型中長距離極超音速ミサイル」用の固体燃料エンジンの地上燃焼実験(朝鮮通信・時事)
19日、北朝鮮の「西海衛星発射場」で行われた「新型中長距離極超音速ミサイル」用の固体燃料エンジンの地上燃焼実験(朝鮮通信・時事)

 【ソウル時事】朝鮮中央通信は20日、北朝鮮のミサイル総局が19日、東倉里の「西海衛星発射場」で「新型中長距離極超音速ミサイル」用の固体燃料エンジンの地上燃焼実験を行ったと伝えた。金正恩朝鮮労働党総書記が視察し、実験は成功したという。
 極超音速ミサイルは、音速の5倍(マッハ5)以上で低い高度を変則的に飛行する兵器で、迎撃を難しくするとされる。さらに、固体燃料エンジンを使ったミサイルは迅速な発射が可能で、奇襲能力を高める。
 正恩氏は「この兵器体系の戦略的価値は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に劣らず重要だ。そのことは敵がよりよく知っている」と主張。2021年の党大会で決めた国防力発展の5カ年計画の課題が解消されたとして、「大満足」の意を示した。 

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