日銀マイナス金利解除「歴史的転換」=妥当な判断―欧米メディア 2024年03月20日 05時55分

 【ロンドン、ニューヨーク時事】欧米の有力経済紙は19日、日銀が同日の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決めたことについて、「数十年続いたデフレを終わらせる歴史的な転換点を迎えた」(英フィナンシャル・タイムズ、FT)と大きく報じた。真っ向から反対する論調は少なく、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、妥当な判断と評した。
 日銀がデフレ脱却を目指し実施してきたマイナス金利政策を巡り、WSJは「万能薬ではない」としつつも、欧米の中央銀行が利上げを続けたことが奏功し、日本と欧米の金利差拡大に伴う円安が進んだと指摘。円安による食料やエネルギーなどの物価上昇に加え、春闘での賃上げ率が足元で5%を超えることを受け、「解除を正当化するには十分だ」と分析した。 

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