核軍縮で閣僚級会合=機運醸成へ議長国日本が主催―国連安保理 2024年03月19日 00時02分

 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は18日、今月の議長国を務める日本が主催し「核軍縮・不拡散」をテーマに閣僚級の公開会合を開いた。ウクライナに侵攻するロシアが核兵器使用に言及するなど核の脅威が高まる中、日本政府として核保有国と非保有国の間の議論を促し、「核兵器のない世界」実現に向けた機運を高めたい考えだ。
 会合には上川陽子外相が議長として出席。ロシアに対し、核の威嚇は容認できないとの姿勢を強調し、米国との核軍縮合意「新戦略兵器削減条約(新START)」の完全な履行に戻るよう求めた。
 また、進化が著しい人工知能(AI)の核兵器への応用について、米英仏が既に「人間による管理と関与を維持する」と表明していることを歓迎。中国やロシアを念頭に、他の核保有国も同様の宣言をするよう呼び掛けた。 

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