UNRWAトップのガザ入り拒否=対立激化で「前例なし」―イスラエル 2024年03月18日 23時03分

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長=7日、マドリード(AFP時事)
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長=7日、マドリード(AFP時事)

 【イスタンブール時事】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長は18日、X(旧ツイッター)で、イスラエル当局から同日予定していたパレスチナ自治区ガザ入りを拒否されたことを明らかにした。イスラエルは、イスラム組織ハマスなどの「戦闘員450人以上」がUNRWAに雇用されていたと主張して同機関の解体を求めており、双方の対立が深まっている。
 ラザリニ氏は、ガザで広がる飢餓に対する危機感を表明。「(ガザへの)今日の訪問で、人道的対応の調整と改善を行うはずだった」と訴え、ガザ入りを認めなかったイスラエルの対応を批判した。
 ロイター通信によれば、ラザリニ氏と共にエジプトの首都カイロで記者会見に臨んだシュクリ同国外相は「これほどの高い立場にある代表に対して前例がない措置だ」と指摘した。 

海外経済ニュース