台湾けん制、北朝鮮擁護も=中国外務省の新報道官 2024年03月18日 19時49分

18日、北京で報道官として初の記者会見に臨む中国外務省の林剣副報道局長
18日、北京で報道官として初の記者会見に臨む中国外務省の林剣副報道局長

 【北京時事】中国外務省の報道官に就任した林剣副報道局長が18日、初の定例記者会見に臨んだ。台湾問題を巡り、「台湾は中国領土の不可分の一部だ。外部勢力の干渉や『独立』支持は必ず失敗する」などと述べ、習近平政権の公式見解を強調した。
 北朝鮮による18日の弾道ミサイル発射に関しては、米韓両軍が今月上旬に実施した合同軍事演習に言及。暗に北朝鮮を擁護した。
 46歳の林氏は、北京外国語大で英語を専攻。在デンマーク中国大使館などで勤務したほか、2020年以降は共産党の傘下組織「新疆生産建設兵団(XPCC)」の外事弁公室に所属していた。XPCCは新疆ウイグル自治区の人権侵害に関与した疑いがあるとして、米政府が制裁対象に指定している。 

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