投票率「過去最高」=プーチン政権、正統性を主張―ロシア大統領選 2024年03月18日 18時08分

 ロシア中央選管のパムフィロワ委員長は18日、大統領選の投票率が過去最高の77.44%だったと発表した。選管はプーチン政権の影響下にある。反体制派や西側諸国が選挙の公正さに疑問を呈する中、数字で選挙の正統性を主張した形だ。
 タス通信によると、ソ連崩壊前のロシア共和国時代にエリツィン元大統領が勝利した1991年の74.66%がこれまでの最高。以降はすべて60%台だった。エリツィン氏とジュガーノフ共産党委員長が接戦を繰り広げて関心が高まった96年でも第1回、決選投票ともに70%未満だった。
 今回は電子投票を併用して3日間実施。組織票もあり、投票率が上昇した可能性がある。反体制派指導者ナワリヌイ氏の支持者らは投票所に出向く示威行為を国内外で展開したが、どの程度数字に影響したかは不明。
 パムフィロワ氏は、大統領選の最終結果が今月21日に確定するとも明らかにした。 

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