イベント通過で不透明感後退
しんきんアセットマネジメント投信シニアファンドマネージャー藤原直樹氏 2025年01月16日 14時39分
日経平均株価の3月末までの予想レンジは3万8000~4万2000円。重要イベントを経て不透明要因がなくなり、米株が上昇すると、日本株も上値を追うだろう。為替の安定も株価上昇の支援材料になる。
当面は、日銀の利上げ観測が株価の重しになる。トランプ氏の米大統領就任や日米の金融政策会合を無事通過すると、不安材料が出尽くしとなる。米金利や為替が落ち着きを取り戻せば、株価に追い風となるだろう。
昨年10~12月期の決算発表を受け、今年度だけでなく来年度の堅調な業績を見通せるかも株価を占う上で重要だ。トランプ氏の政策に対する不安が解消されれば、日経平均は昨年夏に付けた高値を目指せるかもしれない。ただ、3月末には期末のポジション整理の売りが出て、再び上値は重くなる可能性がある。持ち合い解消の売りも日経平均の下押し要因となるだろう。